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人はなぜノスタルジーを感じるのか?
この写真は、叔母から譲り受けた、マルク・シャガールの絵である。この絵は有名でロミオとジュリエット。パリのオペラ座の天井にあるらしい。僕が持っているこれは1964年、僕が生まれた年に、世界で100枚売りだされたもの。リトグラフ版画というもので、本人のサインが入っている。当時どうやって入手したか尋ねたところ、百貨店の営業員が回ってきて購入したとのこと。1970年台の話である。かれこれ40年以上も前。買値はどれくらい当時はしたのかと聞くと、おおよそ100万円くらいだったろうといまいち要領を得ない。40年前の100万が、どういう価値なのかも判断出来ないが、このマルク・シャガールの絵の価値もわからん。今では三分の一程度で、販売しているところもある。しかし世界に100枚しかないのだから、その1枚が売りに出ているということ。人間はどうして古いもの、限定なものに、弱いのであろう。僕も多分に漏れず、ヴィンテージのアロハを未だ収集している。ヒントが寅さんにあった。寅さんはリアルタイムで、あまり見なかった。アメリカに行きたいという思いが先行していて、下町義理人情ものにその当時興味がなかった。昨日1973年の、「男はつらいよ」を見た。その映像の江戸川沿いには住宅もビルもほとんどない。そして昔隣近所にあった「普通」の生活がそこにあった。これを見た時「確かに」ノスタルジーを感じた。映像とその当時の物は、確実に昔に引き込まれる。どうやら人間行ったり来たりが好きな生き物らしい。
シャガールのリトグラフ…我が家にもあります。
ニースのシャガール美術館で本物を見たら…ショックを受けた。
オリジナルの持つ迫力とは比べものにならないことを知り、以後百貨店の美術外商からはいかに無名であってもオリジナルを買うことにしました。
コメント有難うございます。
なるほど。オリジナルとはそういうものなのでございますね。
アロハシャツに関しても同じことがいえると思います。
歴史は変えることは出来ませんので。
故にヴィンテージと呼ばれるのでしょうね。