後悔


大袈裟に云うと、人生の中であまり後悔をしたことがない。しいて云うなら、小さい頃に自分のおじいちゃん、おばあちゃんに、もっと優しくしておけば良かった、もっと父親といる時間があったなら、と思う程度である。それがほんの些細な出来事で、今日わかったことがある。もう何年も続けている、ランニングコースがある。このコースで、半年以上すれ違う老人がいる。おそらく脳梗塞をわずらった後遺症か、動きが不自由である。少し前から、僕とすれ違う時に走る手が、ピースになっていた。僕はリハビリの動きだと、ずっと思っていた。ところが週3回すれ違う僕に、挨拶のピースを送り続けていてくれたのである。こんなことに何で気づかないのだろうと、自分の思慮のなさに愕然とした。今はやっていることが、やっていることだけに、1年半先のことを常に考えている。しかし日々のことが、おろそかになっている気が急にしてしまった。まさしく木を見ず森ばかり見ていたのであったと後悔した。そう考えると家族、知人、友人をないがしろにしていないか?愛はあるか?と、自問自答したきょうであった。おじいさん、リハビリ頑張ってね。

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