財布


僕は財布を、たまに落とす。落とすと云っても、10年か15年か。今回は8年振りに落とした。落とす方はいい加減なもので、現金だけ抜いて、カードと免許証くらいは返してくれればいいのにな〜なんて、都合の良いことを考える。どこで落としたかわかっていたので、出てくるだろうと高をくくっていたが、発見されることがなかった。店のオープン準備でせわしい、10月終わりのことである。12月7日に、手紙がホノルル警察より届いていた。警察からの手紙は、悪いことをしていなくても構えてしまう。一般庶民の、「さが」である。開けてみると、何と財布がみつかりました。取りに来て下さいというもの。「CUSTODY」とか「EVIDENCE ROOM]とか書いてあるが、そんな言葉は「24のジャック・バウアー」でしか聞いたことがない。今日早起きして、ホノルル警察に取りにいった。ご丁寧に現金、使用不可にしたクレジットカード等々、全て入っていた。今の時代、1ヶ月以上も経過して落とした時そのままの状態で、財布が戻ってくることがあるのであろうか。とてつもなくいい気分になったのは、云うまでもない。「God Bless America」「God Bless Hawaii」という感じである。それにしても1980年代、超バブル時代に伯母さんから貰った「レノマ」の財布。なくならないなぁ〜。守り神かもしれん。感謝しようっと。

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