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1989
1989
中学までは義務教育なんで、悩まなくても進んでいきますが、高校は別です。
服飾の仕事に就くための最短方法を考えるわけですよ、「まずは自分で服を作れるようにならないとダメだろう」ってなる訳で⋯インターネットもない時代情報源は限られてる、親に聞いてもよくわからないそんな中、産業高校に家庭科って被服やってるらしいと聞きつけるわけです服の基本を教えてもらうならそこだろう!でも家庭科には女子しかいない、で先生に尋ねたんです「先生、産業高校に被服をやる家庭科ってあるじゃないですか?あそこって男も入れるんですか?」先生も「はぁ?」ってなっちゃって「まぁ、調べて見るけど⋯」みたいな? ええんか?お前と。親と三者面談で双方からデザイン系の大学もあるし、普通科にしとけ、考えも変わるかもよ的に諭される。
なんせ当時大学出てれば良い会社に入れて給料も良いとなれば先生も親も考え直さないかなぁと思うわけですよ⋯しかし時代はそれを許しませんでしたね、僕達の行く末には氷河期が待ち構えてましたから⋯
普通科に行って良かったのは好きなことには結構打ち込めたことですね。海外ブランドのコレクション特集の本を買ってはデザイン画を真似して書いたり、絵画に興味を持って色々見てました。綺麗なもの 整った物が好きな事に気がつくんですよね。アロハシャツのプリントも色使いやモチーフのバランスがいいものが多く着るというより柄を参考にするというか勉強のためによくみてましたね。