ショック！指輪が！？

昨年秋長らく、大事にしていた指輪を無くした。どうも日本行きの飛行機の気圧の関係で、指が細くなり落ちたと僕は推測している。「飲み屋のねーちゃんにくれてやったのじゃねーのか？」という外野の野次はひとまずおいておく。購入したのは８年〜９年前の、確か冬の営業に日本に行った時である。その頃はまだまだアロハシャツもステータスはなく、どこに行っても良い顔をされない時期であった。そんな時、日本では宿なしの僕は、弟家族の横浜の家に身を寄せた。その家に帰る途中、ふいに良い指輪が欲しくなり衝動買いした。それからの数年、知り合う人に恵まれ、厄年も躍年にになり、「洋々」と日々を過ごしてきた。そんな想いのあるものを、紛失した。正直ショックであった。ここ数年「げげ」とか「ぎょっと」することなど、随分沙汰をしておったので、余計であった。しかし僕の頭の切り替えは、頭が悪い分早い。では代わりの物を、購入しようとなるのである。色々探した挙句、ホノルルの帰国のユナイテッド近くの免税店が、安かった。ひとつ、ブランドを変えるという手もあった。しかし写真のブランドの店員の女性は、変なことを云った。「その無くした指輪の運は良かったですか？もし良かったのなら、色もサイズも同じがよろしいと思います」と、何か易者のようなこと口にした。僕は迷わず「これ下さい」と購入した。それから６ヶ月、実に穏やかな日々を送っている。やはりこれで良かったな……..と今日呟いた。