今月でアメリカ合衆国に来て、遂に25年となる。25年………。あまり実感がない。黄色いサムソナイトのスーツケースと、ラジカセだけ手にした僕は、LAに到着して2週間後には働き始めた。もちろんあてもなく、さまよいながら。その前年の12月からニュージーランドのオークランドで、4ヶ月ブラブラしていた。LAではアメリにいつくために、いきなり求人広告を探し求めた。ラッキーなことに、当時日本語を話せる人間が不足しており、雇ってくれた。写真は、最初に借りたアパート。その当時850ドル。仕事先で、「何でそんな高いとこ借りるの？」と云われた。僕は「そんなところに住む為に働きたいのです」と答えた記憶がある。大きなアパートで、駐車場はもちろんプール、ビリヤードも完備していた。文字通り、夢の生活のスタートであった。そして色々な方の助けを借りて、今がある。