恩師

人生の師と呼んでもいい人が、家族でハワイにお越しになった。出会いは、僕が高校一年の春であった。初めてアルバイトした時の新入社員が、彼であった。その師匠が定年を迎え、家族でハワイにやってきたのである。実に38年。本当にお疲れ様でした。記憶の糸を手繰ると、昨日のことのように蘇ってきた。パンチパーマの僕を、深夜のサウナに連れていってくれたり、カーサでケーキとコーヒーで、煙草を吸いながら朝を迎えたり。社員になってからも同じ店になり、文字どうり一緒に死ぬほど働いた。今で云う「いっぱいいっぱい」であっただろうにも関わらず、遊びも仕事も良く教わった。すげ〜頭の回転の良い人で、「俺たちこれから8時間の仕事を6時間で終わらせて、2時間遊ぼうぜ」と提案された。僕はもちろん「かしこまりました！」と。その言葉は、今でも心に深く残っている。今は8時間の仕事を2時間で終わらせて……….。師匠と久々にお会いして思ったことは、ひたすら「丁寧」に生き、定年を迎えたことである。ナニワトモアレ色々お世話になりました。これからも長いお付き合いを、お願い出来れば嬉しいです。