極上のワイキキ


僕は年に一度は必ず、ワイキキのホテルに泊まるようにしている。ワイキキに住んでいるのに、何故と皆さんは思うであろう。僕はご存知のようにワイキキのはずれで、商いをしている。アロハシャツというアイテムは、非常に難しいもので、必ず必要かと云えばそうでもなく、では不要であるかと云えば、ハワイではあった方が良い。そんなある意味「洒落心」が、重要なファクターになってくる。それを「売る」ということは、「歴史」や「豊かさ」などが自分にないと「粋」で、なくなってくる。僕が25年前、LAやサンフランシスコで暮らしていた時、現地に住んでいる日本人は観光客より「偉い」と勘違いしている人間が多かった。ハワイは皆さんの憧れの地であり、昔の自分もひたすら憧れた。そして今ワイキキで商いをし、ワイキキに住んでいる。ややもすると、尊大な態度をとってしまうこともあるやもしれぬ。それを抑制する為に、歩いて10分のホテルに泊まる。朝波の音を聞いて(あ〜昔はこうだったな〜)と、初心に返る。それが今もこれからも、自分には必要である。で、ひとつ気がついた。ホテルは10Fであったが、朝4時に波の音がかなり聞こえ、少しだけ眠れなかった。今の時代「防音装置」など、完全な物がいくつもあると思う。しかしあえて「それ」を装備していないと、今気がついた。それもひとつの「贅沢」なのだ。良くお客様から「お店凄いですね〜」とか、「ハワイに住めていいですね〜」と云われる。ただそれはたまたまそうなって、色々な人にお世話になり今になった。僕もアロハシャツを通して、極上のハワイを知ってもらいたいと思っている。

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