
今日嬉しいことが、あった。日々浮かれているじゃないかと云われれば、確かにそうであるが、今日は更に気分が良くなった。この写真の場所で、いつもすれ違う白人のじじいがいた。もう1年以上になるが、僕が止むを得ず休む以外ほとんど日課のランニングコースである。そのじじいは身長190CM、年の頃は70というところか。「カッコーの巣の上で」でのジャック・ニコルソンにそっくりな朴訥とした男である。毎日すれ違うにも関わらず、目も合わせない。たまにすれ違う時に見せる鋭い眼差しは、FBI捜査官のようである。とにかく取り付く島もないもない雰囲気を、醸し出していた。ある時いつもと別のコースらしい、ビーチ近くを歩いていた。僕のストアからほど近いところである。急に親近感が湧き、それから相手が無視しようが、ぎろっとにらもうが、おかまいなしに左手をあげて挨拶してみた。それがどうだろう。今日同じ仕草を僕がしたら、にこっとして左手を上げるではないか。やはり人間見た目で判断していはいけないし、毎日の積み重ねも大事だと思った。それでやたらと気分が良い、自分なのである。こんな話を書くと、弟を始め近い人は「それはハワイだからでしょう」と必ず云う。いや違う。僕の東京でのランニングコースである、善福寺川緑地でも気分は同じ。蝶々が飛べば浮かれ、栗の木の匂いに好感を持ち、金木犀の匂いに感激するのである。小さな幸せはどこでも転がっているのである。いつもの場所でいつもの時間に……………..