日系人から学ぶこと


昨日、アメリカンブローカーレッジという会社に行った。この会社は何をするかというと、外国から来た船の荷物を引き上げる、フォワダーという仕事をする会社である。僕のこのブログを、最初から読んでいる方はご存知だと思うが、服飾また貿易の仕事は、丸っきりのド素人であった。シャツも、ボタンはどこで調達するかはわからないし、日本から船で来た荷揚げを、どのようにしておこないうのか一切知らなかった。知らいないというのは強いもので、何でも聞く。聞いて、云われたとおりにする。それのみである。今昔を思うと、ヒア汗が出るようなことばかりである。そしてこのアメリカンブローカーレッジの会長である、MR KOJIMAに最初に呆れた顔をされたのはいうまでもない。しかし親切丁寧に、専門用語がわからぬ僕の為に、日本語で教えてくれた。MR KOJIMAはもう80を超えているであろう。だが毎日出勤している。またレジェンド審判の富澤さんの友人である、日系二世の方も御年90にもなろうというのに、未だ自ら運転し客を案内する。目も鼻も歯も頭も足腰も、何の問題もないらしい。皺だらけの手をしているが、気持ちも体力も60代。彼が僕に云った言葉で、特に頭に残っているのは「まだまだ勉強せなあきませんな〜」であった。もう言葉が出なかった。そして昨日の別れ際に二世のMR KOJIMAが、僕に日本語で、「いつも有難うね〜」と優しく云った。涙が出そうなくらいソフトな声で。品があり矜持もある。そんな日系人、先人先達の方々に、小言を云われないようやるしかない。

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