
この1年、1番世話になったものは、この写真の鋏である。江戸の職人のみたいなことを、云っている。もちろんご存知の方も多いと思うが、縫製後にどうしても糸が出る。それとボタンホールからも、糸が出る。最終的に縫製があがったあとにチェックし、糸を切る。地道な作業である。自分でも不思議に思うが、この鋏を持ち、長い時は8時間シャツだけと向き合っていた。この作業、意外に無心になれることがわかった。今年はほぼこの作業を、一人でやることが出来た。小さいながらも少しの自負である。そのあと直接着る人の手に渡る。その寸前の、僕のなすべきことである。こんな小さな鋏もアロハシャツに関わっているのである。